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アスベスト解体3つの注意点
「アスベスト解体」とは、アスベストが使用された建物を解体することです。
特に吹付けアスベスト(レベル1)が使われている場合は、適切な養生を施し飛散しないように実施しなければなりません。
アスベスト解体の特に注意すべき点とは、「事前調査の重要性」「悪徳業者には絶対に発注しないこと」「アスベスト業者と解体業者との連携プレーが必須」の3つです。
まず、事前調査の重要性ですが、事前調査とは、設計図書の調査及び現地調査を行い、必要な場合はアスベストの試料(サンプル)を採取し、分析することです。
この事前調査を的確に実施すれば問題ないのですが、実際は不十分なケースが多いのです。その結果、解体途中でアスベストが見つかり、通常の解体工事がアスベスト解体になり、中断せざるを得なくなったりするのです。
アスベスト除去費用が追加で掛かるため、計画自体が頓挫してしまうこともあります。
次に、悪徳業者には絶対に発注しないでください。
「アスベスト除去見積比較ネット」では、アスベスト解体時に、アスベスト工事と解体工事を分離発注し、中間マージンをカットしたリーズナブルな見積もりを算出しています。
ですから、「この見積金額の半分で出来る」などという解体業者やアスベスト業者は間違いなく「悪徳業者」です。目先の安さに引かれ、このような悪徳業者に発注し、危険なアスベストが飛散したら取り返しのつかない事態になってしまいます。
実際このような「違法解体」はアスベスト解体の現場では数多く起こっており、サイト内で何度も指摘してきました。
2013年3月29日、環境省管轄の「大気汚染防止法」の改正案が閣議決定し、国会に提出されました。
この中で、アスベスト解体工事実施の届け出義務者を工事施行者から発注者に変更し、発注者責任を明確化する案が記載されています。
ですから、アスベスト解体を悪徳業者に発注し、アスベストが飛散するような事態を引き起こした場合、発注者(施主)に責任が課せられるわけです。アスベスト解体の発注には細心の注意が必要です。
最後に、アスベスト解体時には、アスベスト除去業者と解体業者との「あうんの呼吸」とも言うべき連携プレーが必須となります。
なぜなら、アスベスト解体の場合、アスベストが飛散しないよう、まずアスベスト除去工事を行い、その後、解体工事を実施するからです。
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アスベスト解体3つの注意点
アスベスト除去とアスベスト処理の違い
アスベスト除去とアスベスト処理の違いについて記載します。
アスベスト除去とは、文字通りアスベストを除去する、取り除くことです。英語では、「Removal of Asbestos」と言います。
では、アスベスト処理を英語では何というかというと、「Disposal of Asbestos」が一般的なようです。
dispose ofは、when you get rid of somethingの意味で、何かを取り除くと言う意味です。従って、アスベスト除去もアスベスト処理も同じ意味になります。
これが基本の意味なのですが、現実にはこの2つの言葉の使われる意味合いに違いが出る場合があります。
結論としては、アスベスト処理の方がアスベスト除去より広い意味で使われるということです。
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アスベスト除去とアスベスト処理の違い
環境省が、石綿飛散防止 法改正へ
5/16付け朝日新聞夕刊一面の記事概要です。
解体工事現場でアスベスト(石綿)が飛散する問題が東日本大震災の被災地を始め全国で生じていることから、環境省は大気汚染防止法を改正し、ずさんな工事への監視を強める方針を固めた。
来年の通常国会に改正法案の提出を目指す。現場への立ち入り検査を強化し、アスベスト濃度測定を業者に義務づける対策が柱になる。
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環境省が、石綿飛散防止 法改正へ
神奈川県川崎市マンションリフォーム「アスベスト除去工事」
東京都内のリフォーム会社様から、マンションリフォームに伴うアスベスト除去及び内装解体工事のご依頼がありました。
このマンションは1971年築で、クリソタイル(白石綿)【レベル1】が天井・壁などに吹付けアスベストとして使われており、
まずこれらのアスベストを除去した後、内装解体を行いました。
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神奈川県川崎市マンションリフォーム「アスベスト除去工事」
アスベスト除去と解体工事の注意点②
アスベスト除去と解体工事の注意点の2番目は、
「安すぎる業者には絶対に発注しないでください!」ということです。
先日、東京都内の不動産会社からアスベスト除去と解体工事の見積もり依頼がありました。
鉄骨造3階建ての建物で、クリソタイルとクロシドライトというレベル1の吹付けアスベストが使われている物件でした。
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アスベスト除去と解体工事の注意点②
1978年(昭和53年)築の建物から吹付けアスベストが検出されました
「アスベスト除去見積比較ネット」にアスベスト調査を依頼されたお客様の建物(1978年築の鉄骨2階建て)から、吹付けアスベスト(レベル1)が検出されました。
1975年(昭和50年)に重量比5%超のアスベストの吹付けが原則禁止となったことから、「それ以降の建物にはアスベストが使われている可能性が低い」という誤解があるようです。